学研まんがを読んでた自分は「女の子が頭のいい役」に慣れてたって個人的な話

理系学習マンガは誰を先生役にし、誰を生徒役にしてきたか。-NHKキズナアイ騒動をうけて - 銀河孤児亭 (id:adenoi_today / @adenoi_today) http://d.hatena.ne.jp/adenoi_today/20181009/1539098342

とても素晴らしい傑作研究
自分も、同じようなテーマでちょっとだけツイートし、あとで書こうと思っていたのだけど、これだけ素晴らしい研究があれば不要だろう
というか、自分の観測範囲はまるでちがっていて「昭和の学研まんが・ひみつシリーズ」、それも内山安二先生を中心としたものばかりだったからね





最後の「男の子はバカな一方で、すごく行動的で積極的な役割を担う。失敗も間違いも含めて主役」という話は、最初に紹介したリンク先のブログでも書かれている。

元の騒動ではジェンダーギャップとして「先生役が男性で聞き手が女性」というステロタイプが批判された訳だが、実は生徒役に男女両方が配置された場合のステロタイプというのも多少あって、概ね女の子の方が真面目で勉強ができるタイプ、男の子の方が勉強嫌いで奔放なタイプが配置されやすい。本書はまさにそういったキャラクター設定で書かれている。
こうしたステロタイプもこれはこれで「女の子は大人しくしていなきゃ」という抑圧の現れとも取れるし、「男の子なんて基本バカ」という偏見の現れともとれるのだが、その辺もやはりジェンダー学的には批判対象なのだろうか。

ちなみに、ほんとに調べるとかじゃなくて、自分の体験談でいうと、説明役が女性だったのは「忍術・手品のひみつ」という本でした。「おねえさん」だったな。

内山安二は平均的には、ボケの男の子(トラブルメーカー)、それよりは賢いけど、完全に正解を説明するまでにはいたらない女の子、彼ら彼女らがやり取りして論点整理したところに説明役が来るのだが、ひげの博士やおしょうさんのほか、おばあさんが説明役なこともあった。あれは単純にスターシステムかな。

内山安二の作品集が電子書籍に最近なったのは本当にうれしい。

できる・できないのひみつ (学研まんがひみつシリーズ)

できる・できないのひみつ (学研まんがひみつシリーズ)

コロ助の科学質問箱 (学研まんがひみつシリーズ)

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