ウルトラマンレオの主演俳優インタビューが面白い。「あのジープは中古車で、ブレーキを踏んでも…」
これは絶対読むべし!
— 真・GODZILLA応援団、KASUYA (@ggrasperZX) 2018年10月20日
『ウルトラマンレオ』真夏竜が明かす、『メビウス』出演に込めた最終回のその後 (1) レオとの出会いにあった数々の偶然 #マイナビニュース https://t.co/D1rT8WWbG0
と書いてあったので、読んでみた。
すごく面白かったところが、いくつもある。
――第6話での、ダン隊長が乗るジープにゲンが追いかけまわされる特訓というのは、特に印象的でしたね。本放送からずっと後になって、バラエティ番組で取り上げられて話題になったりしました。
あのジープは中古車で、急ブレーキをかけても6メートルくらい前に進んじゃうんです。それなのにスピードを出しているものだから危なくてね。テストで走っていると、ふくらはぎのところに車輪が当たってくるんです。もしもつまずいたら、完全に轢かれる! ヘタすると死んじゃいますから、東条昭平監督に「危ないじゃないですか!」って猛抗議したんですよ。すると監督は僕の言葉をずっと聞いているかと思ったら「はい本番!」って(苦笑)。僕としては、監督に抗議している顔のまま、撮影に臨んでいるわけでね。ファンのみなさんがよく「ゲンの目の芝居が真剣で良かった」って言うんだけど、あれは芝居じゃなくて本気で怒っている目だからです(笑)。「隊長、やめてください!」ってセリフで言っていますけれど、あれは「監督、やめてください!」って思いながらやっていたんです。
こち亀で両さんがスタントマンのアルバイトをしたとき、知らない間にどんどん演出がエスカレートして「車から落ちる」→「車を衝突させる」にエスカレート、→最後は「崖から落とす」…、となりかけたとか、戦争映画のロケに、本物の三八式歩兵銃を持った度井仲県の巡査が乱入するとか、「映画撮影のムチャ」をネタにした笑いはよく目にするし、大好きなのだが…『撮影に使う車が中古で、ブレーキを踏んでも6メートルほど進んじゃう』『その車で、人間が追われるシーンを撮影した』『視聴者から「目が真剣だった」と褒められた』って、あまりにギャグとして出来が良すぎるだろ(笑) いやギャグになんねーよ!!ジブリがブラックだとか、そんな次元じゃないから!!
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第32話(さようならかぐや姫)のとき40度の熱を出してしまって……。歩くだけでフワフワしてしまう感覚だったのをよく覚えています。後になってファンの方から「ラストでかぐや姫が去っていくとき、ゲンの瞳がうるんでいたのがよかった」と言われたことがありましたけれど、あれは熱でもうろうとしていただけだったんじゃないかな(笑)。
しかし、その後はいい思い出に。
とくにメビウス出演の時の話が泣かせる。
全滅したMACの仲間や命を失った親しい人たちの弔いをするために、これまで托鉢の行脚をしてきた、というのがいちばんおおとりゲンらしい行動だと思った。それで、あの僧のスタイルにしたいと僕から提案したんです
そして、かつて劇中で、ウルトラセブンに言われたセリフを、そっくりそのままメビウスに言うという闘魂伝承をしていたのだった。
「その顔はなんだ!? その目はなんだ!? その涙はなんだ!! そのお前の涙でこの地球が救えるのか!?」って喝を入れるんだけど、これって昔、ゲンがダン隊長に言われた言葉(第4話)なんだよね。
そして、なんと言ってもここ。彼は、あまりその後、ウルトラ関係のイベントとかに出演しなかったのだが…特に注目して。
レオファンのお父さんに連れられて小さな子どもが会いに来たことがあったんですよ。でもその子にとっては『レオ』のおおとりゲンは24歳のときの僕の姿であって、40代の僕ではイメージができないんですね。そんな出来事があって、子どもの夢を壊してはいけないなと思い、意識的にファン向けのイベントへの出演を控えたりしていました。でも『メビウス』に出てからは、子どもたちからも「ミライと一緒に戦ったレオ、おおとりゲンだ!」と認識してもらえるようになってね。またファンのみんなの前に出るようになりました。
またも泣いた。
特撮番組で主演とかした人が、その後イベントやインタビューを避けがち、という話はよくあり「今は本格俳優。、子供番組の経歴は触れたくない」との意識なことも多い(そして、それは仕方ないことである)。
だが、逆にこういう人もいるのだ。
どんな形であれ、これからも末永く、ウルトラの物語(バックステージのほうであっても、それはウルトラの物語だ)を、語り継いでいってほしい。
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