ウルトラマンレオの主演俳優インタビューが面白い。「あのジープは中古車で、ブレーキを踏んでも…」
これは絶対読むべし!
— 真・GODZILLA応援団、KASUYA (@ggrasperZX) 2018年10月20日
『ウルトラマンレオ』真夏竜が明かす、『メビウス』出演に込めた最終回のその後 (1) レオとの出会いにあった数々の偶然 #マイナビニュース https://t.co/D1rT8WWbG0
と書いてあったので、読んでみた。
すごく面白かったところが、いくつもある。
――第6話での、ダン隊長が乗るジープにゲンが追いかけまわされる特訓というのは、特に印象的でしたね。本放送からずっと後になって、バラエティ番組で取り上げられて話題になったりしました。
あのジープは中古車で、急ブレーキをかけても6メートルくらい前に進んじゃうんです。それなのにスピードを出しているものだから危なくてね。テストで走っていると、ふくらはぎのところに車輪が当たってくるんです。もしもつまずいたら、完全に轢かれる! ヘタすると死んじゃいますから、東条昭平監督に「危ないじゃないですか!」って猛抗議したんですよ。すると監督は僕の言葉をずっと聞いているかと思ったら「はい本番!」って(苦笑)。僕としては、監督に抗議している顔のまま、撮影に臨んでいるわけでね。ファンのみなさんがよく「ゲンの目の芝居が真剣で良かった」って言うんだけど、あれは芝居じゃなくて本気で怒っている目だからです(笑)。「隊長、やめてください!」ってセリフで言っていますけれど、あれは「監督、やめてください!」って思いながらやっていたんです。
こち亀で両さんがスタントマンのアルバイトをしたとき、知らない間にどんどん演出がエスカレートして「車から落ちる」→「車を衝突させる」にエスカレート、→最後は「崖から落とす」…、となりかけたとか、戦争映画のロケに、本物の三八式歩兵銃を持った度井仲県の巡査が乱入するとか、「映画撮影のムチャ」をネタにした笑いはよく目にするし、大好きなのだが…『撮影に使う車が中古で、ブレーキを踏んでも6メートルほど進んじゃう』『その車で、人間が追われるシーンを撮影した』『視聴者から「目が真剣だった」と褒められた』って、あまりにギャグとして出来が良すぎるだろ(笑) いやギャグになんねーよ!!ジブリがブラックだとか、そんな次元じゃないから!!
同じネタで
第32話(さようならかぐや姫)のとき40度の熱を出してしまって……。歩くだけでフワフワしてしまう感覚だったのをよく覚えています。後になってファンの方から「ラストでかぐや姫が去っていくとき、ゲンの瞳がうるんでいたのがよかった」と言われたことがありましたけれど、あれは熱でもうろうとしていただけだったんじゃないかな(笑)。
しかし、その後はいい思い出に。
とくにメビウス出演の時の話が泣かせる。
全滅したMACの仲間や命を失った親しい人たちの弔いをするために、これまで托鉢の行脚をしてきた、というのがいちばんおおとりゲンらしい行動だと思った。それで、あの僧のスタイルにしたいと僕から提案したんです
そして、かつて劇中で、ウルトラセブンに言われたセリフを、そっくりそのままメビウスに言うという闘魂伝承をしていたのだった。
「その顔はなんだ!? その目はなんだ!? その涙はなんだ!! そのお前の涙でこの地球が救えるのか!?」って喝を入れるんだけど、これって昔、ゲンがダン隊長に言われた言葉(第4話)なんだよね。
そして、なんと言ってもここ。彼は、あまりその後、ウルトラ関係のイベントとかに出演しなかったのだが…特に注目して。
レオファンのお父さんに連れられて小さな子どもが会いに来たことがあったんですよ。でもその子にとっては『レオ』のおおとりゲンは24歳のときの僕の姿であって、40代の僕ではイメージができないんですね。そんな出来事があって、子どもの夢を壊してはいけないなと思い、意識的にファン向けのイベントへの出演を控えたりしていました。でも『メビウス』に出てからは、子どもたちからも「ミライと一緒に戦ったレオ、おおとりゲンだ!」と認識してもらえるようになってね。またファンのみんなの前に出るようになりました。
またも泣いた。
特撮番組で主演とかした人が、その後イベントやインタビューを避けがち、という話はよくあり「今は本格俳優。、子供番組の経歴は触れたくない」との意識なことも多い(そして、それは仕方ないことである)。
だが、逆にこういう人もいるのだ。
どんな形であれ、これからも末永く、ウルトラの物語(バックステージのほうであっても、それはウルトラの物語だ)を、語り継いでいってほしい。
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増田俊也氏が「続・木村政彦外伝」さらには「王貞治、畑正憲、鳥山明の評伝を準備中」だとか
スポーツ報知のインタビューで答えているように、いま王貞治さん、畑正憲さん、鳥山明さんの評伝の準備をしています。 pic.twitter.com/kfcqolgjtK
— 増田俊也 (@MasudaToshinari) 2018年10月21日
はい、メモしておきましょう
木村政彦の評伝で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した増田俊也氏が、いま「王貞治さん、畑正憲さん、鳥山明さんの評伝の準備」をしている、と。
増田俊也氏と、鳥山明氏と言えば、こんなツイートが過去にあった。
先日は板垣恵介さんと電話。さまざま話した後、鳥山明さんの話になった。クラブへ行って1時間、コーヒー1杯だけを飲み、女の子たちにドンペリを振る舞い100万円散在していく話。「お金の使い道がなくて」とぼやいて毎回らしい。これは僕が聞いた情報。すげえなという話に。
— 増田俊也 (@MasudaToshinari) 2013年2月3日
上で画像引用されている日刊スポーツの中に「続・木村政彦外伝」構想の話も載っている。
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力道山プロレス地獄変(上)木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか~最終章~ (アクションコミックス)
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力道山プロレス地獄変(下)木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか~最終章~ (アクションコミックス)
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亡くなった田中信夫さんは「川口浩探検隊」や伝説の「猪木vs藤波エンディング」の声だったそうだ。
声優の田中信夫さんが
— amuza (@amuza_dinotank) 2018年10月20日
お亡くなりに・・・😢
思い出す名ナレーション
心ときめいた幼少時代。
御冥福をお祈り致します。 pic.twitter.com/Xs2sjCeM7c
#田中信夫
— amuza (@amuza_dinotank) 2018年10月20日
コレも忘れ難き・・・
伝説の試合
伝説の曲、そして
感動のナレーション pic.twitter.com/r9b4UKunVo
後者のほう、リアルタイムでこの演出を覚えているわけじゃない(試合は見た)けど、その後、伝説となって何度もファンによって語られた。
松尾芭蕉の語る「日々旅にして、旅をすみかとす」というのは、巡業につぐ巡業がつづくプロレスラーの人生も、バンドマン、音楽グループのコンサートやツアーの旅暮らしも似たところがある。
そこに着目して、うまく重ね合わせたこの演出はだから琴線に触れる。
自分、この歌のデータ「プロレス」のフォルダに入れてるものな。(笑)
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パンクラス、大会300回を記念し本日(10月18日)abemaTVでベストバウト集
パンクラス300記念 神バウト集 1993~2018レア映像一挙放送!
— パンクラス代表 酒井正和 (@SMASH_Sakai) 2018年10月17日
格闘チャンネル
10月18日(木) 21:00 ~ 10月19日(金) 00:17
https://t.co/LfFd8GX4zE https://t.co/LfFd8GX4zE
AbemaTV パンクラス300記念神バウト集 10/18(木21時~ 93年鈴木×稲垣 94年船木×鈴木 96年ルッテン×フランク 99年近藤×シュルト 03年近藤×ジョシュ 03年菊田×近藤 05年北岡×コンディット 10年ISAO×ウマハノフ 14年清水×山本篤 15年児山×徳留 17年石渡×ハファエル 18年仙三×若松https://t.co/I98lEgyDiL
— PANCRASE/パンクラス (@_PANCRASE_) 2018年10月17日
修斗古参ファン「うしをたおせ」さんの山本KID徳郁追悼ツイート
うしをたおせ さんといえば、修斗を非常に近いところから、そして長い間見つめ続けてきたファンの第一人者。
この方の、9月の山本KID逝去に際しての追悼文。
KID今までありがとう!あなたがいなかったら、こんなに総合格闘技は盛り上がってなかったよ。特に軽量級はね。あなたの強さとカッコ良さは別格。永遠にね。生き物として強くてカッコ良すぎた。あの世でもおもいっきり暴れてください。本当にありがとう!
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
徒然なるままにKIDを語るか。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
一番接近したのは、ディファで自分の隣に座ってきた時。もちろんチケットはないはず。観戦中もずっと踊るように身体を揺らしてた。コツコツ僕にぶつかっていたけど、ビビッていた僕と対照的に本人は全く気づいていなかった。なんか感覚が普通と違うんだなぁと感じた。
真横で見たKIDはすげぇかっこいいの。フォルムの美しさが野生動物の美しさと一緒。筋肉の盛り上がり方がしなやか。手首とか肘とかがくびれててキレイ。リング上の姿を見て感心したのは、ウェストの細さ。マッチョはいっぱいいるけど、あのくびれはKIDだけ。凄い色気だった。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
全盛期のKIDはとにかく背筋がやばかった。北沢タウンホールで目の前を通ったけど、一人だけ甲羅背負ってるみたいだった。ルミナ、北岡君、笹本選手も背筋やばいけど、KIDの背筋やばかった…。Tシャツの上からも異次元だった。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
全日本アマ優勝したときも見てた。大振りフックとテイクダウンで勝ち上がってた。噂のKIDもそんなびっくりするほどじゃないじゃんとその日は思ったけど大きな思い違いだった。その後とてつもなくスタンド打撃は向上し、パウンドという歴代随一の武器をプロルールで解き放ったのでした。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
KIDのパウンドは総合格闘技を変えた。当時はヒョードルとKIDがパウンドの双璧だった。グラウンド&パウンドの代名詞である五味ですら、パウンド一発KOはまだ無かった。ダメージを与えるパウンドはあったが、KIDが初めて失神させるパウンド、破壊するパウンドを繰り出した。概念を変えた。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
デビュー戦は後楽園ホールの塩澤戦。まだ打撃も粗く、テイクダウンしても塩澤の寝技に攻めあぐねた。華はあるしパワーもあるけど、そんなに凄くないな、と思ったけど、また勘違い。KIDと互角に戦った塩澤選手が凄すぎただけでした。当時無名だったけど塩澤選手は実質階級最強だったのでした。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
塩澤選手の凄さを記したトイカツのブログ。寝技だけじゃなく打撃も凄かったんだよなぁ。https://t.co/Ux6d7iTf1x
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
KIDのパウンドといえば、門脇教祖を一発で沈めたデビュー第3戦。門脇ほどの寝技の名手がパウンド一発で失神し、その名の通り病院送りにされるとは。とてつもないショック、衝撃だった。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
忘れられないのがパーリング戦。お互い鋭利な鉈を振るい合うような緊張感が凄かった。結局KIDのタックルに合わせたパーリングのヒザがKIDの額を幅1.5cm、長さ5cmくらい切り裂きストップに。試合後怒り狂ったKIDがあいつの顔の皮を剥いでやると言ったコメントも強烈。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
あのパーリングへのタックルは凄かったな、ヒザを喰らいながら、天高く持ち上げてテイクダウン。美しさで言えば、KIDのベストタックルだと思う。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
一番のインパクトといえば勝田戦。当時の大和魂軍団。KID軍団の恐ろしさは別格。エンセン組長とKID若頭の迫力が凄すぎて。伊勢選手も恐かった
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
な。入場から見てて震えがくるほどの迫力。そしてあの試合。あの強い強い勝田が気迫で飲み込まれて、崩されてひたすら打ちのめされた。
レフリーの制止を振り切り、舌を出して笑いながら失神している勝田を殴りつつけどKID。恐怖でしかなかった。その暴力性と悪のオーラに対して、当分嫌悪感が凄かった。得体の知れない興奮と嫌悪感で当日なかなか寝付けなかった。あんな試合はあれが最初で最後だ。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
あの試合は試合後も凄かったな。当時2大ジムのピュアブレッドとK’zがリングサイドで大乱闘。屈強なプロシューター達が乱闘を繰り広げるなんて。凄かった。見度と見たくないが。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
謹慎受けたKIDが国内復帰するのは1年後の後楽園パラエストラ興行。当時KIDへの嫌悪感が抜けていなかった僕は、プロモーターの若林さんへ、なんでKID使うんですか?と疑問を投げかけたりした。若林さんはKIDは修斗におけるタイソンだからとの答え。プロモーターは清濁飲めないと。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
当時のKIDはとにかくギラギラしていた。レスリングでは発散しきれていなかった闘争本能を総合というルールで爆発させた感じ。生き物としての殺傷能力が違った。リング上はローマのコロッセウムのように猛獣対人間という感じ。しかも人間は武器持ってないという。殺戮ショー見てる感じだった。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
KIDは目が輝き、口は笑みを浮かべて、たまに舌なめずりしそうな表情。当時はKIDが負けるかもなんて微塵も思わなかった。どうやって相手がどこまで生き延びれるかって感じで見ていた。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
衝撃で言えば、K-1の村浜戦。全盛期にはほど遠い、プロレス参戦中の村浜だったが、SBの申し子、K-1王者であり、投げも強い強打者。打撃だけでKIDが通用するのかと楽しみにしていたらあの結果。もう呆れた。まああの時のKIDは身体膨らませすぎだけどね。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
あまりにも強かったから憎かった。それぐらい強かった。だからK-1でザンビディスにKOされたときは、KIDもKOされるんだ!って喜びつつ驚いた。でも試合後の笑顔がさわやかで憎いでやんの。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
そのうちHERO’Sへ舞台を移すわけだけど、KIDって60kgちょっとなんだよね。なのに70kgの階級で戦って、ナラントンガラグ、宇野君、須藤元気に勝っちゃうって分けわかんない。階級制の重要さを分かっていたつもりの僕は須藤元気が負けたのが信じられなかった。桁違いのスターだった。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
そのうちHERO’Sへ舞台を移すわけだけど、KIDって60kgちょっとなんだよね。なのに70kgの階級で戦って、ナラントンガラグ、宇野君、須藤元気に勝っちゃうって分けわかんない。階級制の重要さを分かっていたつもりの僕は須藤元気が負けたのが信じられなかった。桁違いのスターだった。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
宮田戦は凄い期待していた。KIDの絶対的なバックボーンはレスリング。天才肌のレスリングで実績や体格で上回る宮田が初めてKIDを苦しめるのではないかと期待していた。そうしたらあれだ。予想を上回りすぎる。レスラーはテイクダウン恐れて飛び蹴りしないもん。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
UFCでDJに負けたのもショックだったな。あんな小柄な相手にタックル入られて判定負けするなんて。その小柄な男が無敵のPFPになるなんて当時は思わなかったけどね。でもヒザを怪我する前のKIDは絶対当時世界最強だった。いまでもそう思ってる。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
KIDほど影響を与えた総合格闘家もいないのでは。だってかっこいいもん。ファイトスタイルが凄いもん。多くの人がKIDがそうしたように疾風のように縦横無尽に動き、ハンマーのように自在の相手を打ち抜きし、相手を引っ掛けてはなぎ倒し、拳を落とし粉砕してみたいと思い描いたと思う。
— うしをたおせ (@usiwotaose) 2018年9月18日
最近の「カイジ」やニセ「自転車日本一周」逃亡犯って、一種の「社会的鬼ごっこ」かも。
1:最近の「カイジ」の展開が面白い。ギャンブルで24億円一度は手に入れたけど、負けた側は力づくで取り戻そうとする。そこからの必死の逃避行なんだけど、それが「社会におけるリアルな鬼ごっこ」ともいえる内容になっている。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
この前、自転車日本一周に化けて逃避行した、あの脱走犯とも重なるんだよね pic.twitter.com/KudCxiPNfc
2:はじめは「金もなきゃ車もない、着の身着のままで取調室から脱走した男なんて、3時間で捕まるだろ」と甘く見てた。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
それが40日だっけ、逃げおおせたのには本当に驚きだった。(もちろん称賛ではない)
そして逮捕されて「実は日本1周の旅行者に化けてた」は「それか!」という一手だった。
3:自分の知人にも、「自転車日本一周」という人が喫茶店に入ってきたらそれだけで大歓待し、仲間を呼んで一晩宴会で歓待、宿泊させてカンパを持たせて送り出した人がいる。昔のお遍路さんじゃないけど、そういうふうにして食いつなげる可能性が比較的高い。決して褒める訳じゃないが「絶妙の一手」。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
4:話をカイジに戻すと「社会的鬼ごっこ」は、相手がレンタカー利用や銀行預金、ケータイ契約など、嫌でも社会と接点を持たざるを得ない場面を捉えて、そこから捕まえようとすることと、そこから逃れることを示す。カイジを追う帝愛は巨大企業で、半分イリーガルな形でそれを使う設定になってる。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
5:ほとんどの人間は、そういう形で完全な匿名や透明人間になることができないし、だからトータルに社会は安全なんだろうけど、皆、その一方で、そんな形で社会としがらみが切れないことの煩わしさや怖さも感じているんじゃないかと思う。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
だからカイジの、この潜伏記にわくわくするんじゃないかな?
6:カイジの潜伏テク、あえて正規の方法で借りたレンタカーを屋内駐車場に放置して、それをダミーとして捜索させるとかは見事だけど、そのあと「世を拗ねたキャンピングカー屋の親父」にめぐりあって、実質買取りのような形でレンタルできる、というのは少々ご都合主義にも見えた。だけど(続く) pic.twitter.com/eBRT85MX7W
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
7:近代社会で、社会的痕跡を残さないで活動する時に「反骨」というか何というか…アメリカ南部の保守主義にでもありそうな「政府とか役所とか大企業に反発して、そういう「公」とは距離をおいて協力しない」という独立独歩の主がいると、リアルさはともかくやりやすくなるのも事実なんだろうな。 pic.twitter.com/AO2RGU5AcJ
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
8:このキャンピングカー屋は「警察には協力せざるをえない」と最初から言うぐらいだから、もちろんまだまだ常識家、アウトローではないんだけど、帝愛の追手からの質問は無視する、と約束してくれてることで、車のセンからのカイジ追跡は不可能になると。こういう偏屈親父を挟ませて、探偵役の(続) pic.twitter.com/kJlLVLw2Ue
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
9:探偵役の追跡を「偏屈親父」の偏屈が妨害する、というのではシャーロック・ホームズの「青いガーネット」事件を思い出します。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
あの時、ホームズは普通に聞いてもこの偏屈親父は証言しないな、と瞬時に判断、逆に質問をその種の親父が食いつく「賭け」の題材にして聞き出す華麗な技を見せたっけ。
10:「ああいう男…見たら、賭けを持ちかければ必ず引っかかる」ホームズは言った。「あえて言うが、もし奴の前に100ポンド積んでいたとしても、賭けを持ちかけるというアイデアで僕が彼から引き出したほど完璧な情報は入手できなかっただろう」https://t.co/Ad4tAIO5dU
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
ホームズはぞんざいに言った。「もし君が話さないと言うなら賭けは終わりだ、それだけだ。しかし僕は鳥のことなら、いつでも喜んで賭けをする人間でね。僕は自分が食べた鳥が田舎育ちだという方に五ポンド賭けたんだ」
「そうかそれじゃ、お前は五ポンドすったな。あれは町育ちだ」店員は鋭く言った。
「そんなことはない」
「そうだと言っているんだ」
「信じられん」
「子供の頃からずっと鳥を扱っている俺より鳥に詳しいと思っているのか。いいか、アルファに行った鳥は全部町育ちだ」
「そんなことでは信じられんな」
「それじゃ賭けるか?」
「自分が正しいと分かっているから、単に君から金を巻き上げるだけだがね。しかし偏屈になるべきじゃないという勉強代に一ソブリン賭けよう」
店員は不気味ににやりと笑った。「帳簿を持ってこい、ビル」彼は言った。
少年は小さな薄い冊子と背表紙が物凄く脂ぎった物体を持ってきて、吊るされたランプの下に並べた。
「さあ、それじゃ、ミスター自惚れ」店員は言った。「俺はガチョウは品切れと思ったが、しかし俺が店じまいする前に、うちの店にまだ一羽いたと分かるだろうな。この小さな帳簿が分かるか?」
「ああ?」
「俺が誰から仕入れたかという一覧だ。分かるか?それじゃ、このページにあるのが田舎の連中だ、そして名前の後ろにあるのが、大きな元帳の勘定だ。では、この別のページに赤インクで書いてあるのを見ろ、これは町の供給者の一覧だ。三番目の名前を見ろ。ちょっと俺に読んでみてくれるか」
illustration
「オークショット夫人,ブリクストンロード 117 - 249」ホームズは読み上げた。「その通り。じゃその元帳を引いてみろ」
ホームズは指示にあるページをめくった。「これだ、オークショット夫人、ブリクストンロード 117 卵と鳥の供給者」
「それじゃ最後の記録はどうなっている?」
「12月22日。24羽のガチョウ 七ペンス六シリング」
「そのとおり。そこだ。下になんて書いてある?」
「アルファのウィンディゲート氏に販売 12シリング」
「何か言うことがあるか?」
ホームズは物凄く悔しそうな顔をした。彼はソブリン金貨をポケットから取り出して、台に投げ捨てて、口も聞きたくないほど腹立たしいという様子で背を向けた。何ヤードか離れてホームズは街灯の下に立ち止まり、彼独特の、心の底からおかしそうな雰囲気で声を殺して笑った。
「ああいう風に頬髯をカットしている男で、『ピンク・アン』がポケットから飛び出しているのを見たら、賭けを持ちかければ必ず引っかかる」ホームズは言った。「あえて言うが、もし奴の前に100ポンド積んでいたとしても、賭けを持ちかけるというアイデアで僕が彼から引き出したほど完璧な情報は入手できなかっただろう。さあワトソン、僕の考えでは、調査はもう終わりに近い。(後略)」
11:再開。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
「社会的鬼ごっこ」と仮題した、免許や健康保険やケータイ契約や住民票…などのトラップをかいくぐり、名無しさんとして社会の闇に溶け込む…というのは、ホントにやるかとは別に、普通の真っ当な社会人にも、何となくのワクワク感があるんじゃないかと思う。だから今のカイジが面白いんだ
11:再開。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
「社会的鬼ごっこ」と仮題した、免許や健康保険やケータイ契約や住民票…などのトラップをかいくぐり、名無しさんとして社会の闇に溶け込む…というのは、ホントにやるかとは別に、普通の真っ当な社会人にも、何となくのワクワク感があるんじゃないかと思う。だから今のカイジが面白いんだ
12:「蒸発願望」といってもいいのかもしれない。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
ただ、社会がどんどん効率的で精緻になり、ITやビッグデータが活用されればされるほど、社会的鬼ごっこから完璧に逃れるのは難しくなってると思う。たとえば昭和時代の蒸発より、平成の今の蒸発のほうが絶対難しいんじゃないかと思うんだよな。
13:そういえば、あとで読んでみたいと思いつつ未読なのが20数年前に話題になった「完全失踪マニュアル」だった。サラ金とかDVとか、現実として本気で「社会的鬼ごっこ」…逃げたり、鬼側として追いかける側になることは今も多いだろう。どんなノウハウで今は失踪してんかなhttps://t.co/ZPf9oUPWzJ pic.twitter.com/KgJY0zYeWL
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
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14:
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
最近ってほどでもないけど、逃亡で話題になったのはオウム信者たちだが、住民票を不正に取得する方法は案外にも簡単であった。ただ今は「写真付き証明書が必要になった」というこの一点だけで、ほぼこの手は使えなくなったようだ。いくつかの抜け道はあるようだけど…https://t.co/UcQBINuVWY
15:もしこれから「顔認証」の精度があがり、普及が進んだら、もっと厳しくなるだろう。帝愛グループは顔認証のシステムも活用できるから、カイジたちの逃げるのはもっと難しくなる。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
自転車の樋田容疑者だって、中国では実用化されてるらしい「警官が顔認証できる機械」持ってたらすぐ逮捕だったかな
16:そんな感じで、どんどん「社会的鬼ごっこ」を逃げ切れる確率は、技術やシステムが精緻になる中で難しくなってる。カイジがそんな社会の中で「偏屈なキャンピングカー屋の親父から現金で車を借りれた」なんてやや無理筋の展開も含めながら、どう逃げる様を描くのか。そういう点で注目してます。(完
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
17:終わったけど補足
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
「社会的鬼ごっこ」が難しくなればなるほど90%以上の一般市民にとっては安全で安心な社会になる、ってのも事実なんだねえ。今回の自転車逃亡の樋田容疑者、中国で実用化してるという「警察が顔認証機械を持ってて、手配犯を一瞬で参照できる」機械あれば高知県で捕まってた。
中国警察が進めるような顔認識を活用した捜査は https://t.co/RAJVTZsMf8 たぶん日本でも、今回のような逃亡中の犯人を追跡時などは絶対に効力を発揮するだろう。だけど絶対にプライバシーの問題も発生する。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月13日
どんなふうに扱われていくのかな
学研まんがを読んでた自分は「女の子が頭のいい役」に慣れてたって個人的な話
理系学習マンガは誰を先生役にし、誰を生徒役にしてきたか。-NHKキズナアイ騒動をうけて - 銀河孤児亭 (id:adenoi_today / @adenoi_today) http://d.hatena.ne.jp/adenoi_today/20181009/1539098342
とても素晴らしい傑作研究
自分も、同じようなテーマでちょっとだけツイートし、あとで書こうと思っていたのだけど、これだけ素晴らしい研究があれば不要だろう
というか、自分の観測範囲はまるでちがっていて「昭和の学研まんが・ひみつシリーズ」、それも内山安二先生を中心としたものばかりだったからね
キズナアイ、を今回の騒動で初めて知った。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月4日
既にいろんな議論が出てるので、それは略すけど、https://t.co/zaQ3G9qZPT
自分の感覚で「あれー?今は違うの?」と思ったのは、この種の啓蒙的エンタメでは昔、女の子が頭がよく、粗忽で無知な男の子に解説するテンプレだった」という感覚がある。(続く) pic.twitter.com/WMkxAnWj46
2:といっても観測範囲が「学研まんが」ばっかりだからね。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月4日
そこだけ限定の話だったんだろうか。大人が最終解説役をやることもあるが、男の子がボケ系の質問、女の子は話を進める質問だった気も。
ただ、聞き手やボケ役だからって「無知」役と決めつける訳にもいかない(続く) pic.twitter.com/UKiui1Yiwy
「女性が相槌しか打たない補助的な役割」
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月4日
「せめて白衣の女性が立ち、きちんと受け答えをしてくれていたら」
と批判者は言うけど、そもそも科学の話題で「聞き手、相槌役」というのは、そういうテーマに対して、「好奇心いっぱいの、知的欲求にあふれた存在」のアイコンでもあるよね?(続く)
4:「科学の話題で、女性キャラクターが「聞き手」役というのもどうかねえ…やっぱり男が聞き手じゃないと」って、進歩か反動かわからん。教える役が女性ならいいのかな。尾頭ヒロミさんみたいな。もやしもんの長谷川や武藤のような。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月4日
5:もいちど学研まんがに戻るけど、内山先生らの漫画で女子が男子より賢く描かれているのも、単純にジェンダー的評価はできないかも。というのは、男子は無知で愚かな分、行動力で突っ走り、漫画の中では失敗オチも含め揺るぎない「主人公」だからだ。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月4日
そんな役を女子は演じない、は喜べるか? pic.twitter.com/tjc5ytaULY
プロレスでいうところの「ハンドルを握ってるのは悪玉(ヒール)で、善玉は助手席に乗ってるんだ」ってやつ。
— bookroad (@bookroad1) 2018年10月4日
バカ、賢い、/ボケ、ツッコミ、おっちょこちょい、理性的…などのあれこれで、どの役にだれを割り振るか、は単純には言えない気がします。
最後の「男の子はバカな一方で、すごく行動的で積極的な役割を担う。失敗も間違いも含めて主役」という話は、最初に紹介したリンク先のブログでも書かれている。
元の騒動ではジェンダーギャップとして「先生役が男性で聞き手が女性」というステロタイプが批判された訳だが、実は生徒役に男女両方が配置された場合のステロタイプというのも多少あって、概ね女の子の方が真面目で勉強ができるタイプ、男の子の方が勉強嫌いで奔放なタイプが配置されやすい。本書はまさにそういったキャラクター設定で書かれている。
こうしたステロタイプもこれはこれで「女の子は大人しくしていなきゃ」という抑圧の現れとも取れるし、「男の子なんて基本バカ」という偏見の現れともとれるのだが、その辺もやはりジェンダー学的には批判対象なのだろうか。
ちなみに、ほんとに調べるとかじゃなくて、自分の体験談でいうと、説明役が女性だったのは「忍術・手品のひみつ」という本でした。「おねえさん」だったな。
内山安二は平均的には、ボケの男の子(トラブルメーカー)、それよりは賢いけど、完全に正解を説明するまでにはいたらない女の子、彼ら彼女らがやり取りして論点整理したところに説明役が来るのだが、ひげの博士やおしょうさんのほか、おばあさんが説明役なこともあった。あれは単純にスターシステムかな。
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